世界遺産「今帰仁城」を歩こう

世界遺産今帰仁城跡をめぐる

沖縄の世界遺産といえば首里城が有名です。
しかし、同じくらいの敷地面積を誇り絶景が楽しめる世界遺産として今帰仁城跡(なきじんじょうあと)も首里城と同じく訪れたい場所でもあります。

素晴らしい場所でありながら意外と知られていない場所です。
ここでは今帰仁城跡の成り立ちや見学ポイントを紹介していきます。

今帰仁城跡とは

今帰仁城跡は国指定の史跡であり、沖縄の世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つに属する場所です。
14世紀に琉球王国が成立する前から存在していた北山(ぼくさん)の国王の居城であるため北山城とも呼ばれています。

場所としては那覇空港から車で1時間40分、沖縄本島の北部にある本部(もとぶ)半島にあり、広大な施設であるため見学に1時間ほど見ておくことが必要です。
無料の駐車場を併設しているのでレンタカーを借りて観光に訪れるのがおすすめです。

今帰仁城の魅力

今帰仁城はとてもワイルドな城です。
戦国時代に難攻不落と言われた造りは無骨なものであり、城主のイメージにもつながっていきます。
御内原からの眺めの美しさはもちろんですが、それ以外にもカーザフや大隅からの景色は絶景でありすごい場所に建てられていることがわかります。

琉球が琉球王国という一つの国になるまでは北山(ほくさん)、中山(ちゅうざん)、南山(なんざん)という3つの勢力に分かれていました。
それぞれに王がおり、今帰仁城は北山の城主であった攀安知(はんあんち)は無骨で荒々しい王であったと言われており、城跡からもその様子がうかがえます。

もちろんただ荒々しいだけではありません。
カリスマ性もあったということで部下たちを鼓舞して戦ったという逸話も残っており、戦いには敗れたものの最後まで正々堂々と戦ったという記録が残っています。

敵であった中山軍が北山と戦うにあたり苦戦したのは彼らが強かったからということだけではありません。
その城の造りが防御機能に優れた造りであったためです。
実際に訪れて城のある場所を見てみるとどれだけ立地が良かったか、そして工夫して作られたのかを知ることができます。

余裕があれば周辺施設も見学を

城跡だけを見学するのではなく、周辺に点在している史跡についても見学をしてみましょう。
昔の今帰仁村の跡地や小道、ノロといわれる神女の屋敷跡などもあります。

城跡に登って景色を見学するだけでなく、今帰仁歴史文化センターにもぜひ立ち寄りましょう。
今帰仁村の歴史についても学ぶことができるので、より深く知ることができます。
今帰仁歴史文化センターは今帰仁城との共通チケットでそのまま入場することができますからぜひ立ち寄って見学をして帰りましょう。