沖縄の南城市にある神秘の森「ガンガラーの森」
沖縄には日本とは思えないような景色を見せてくれる場所がたくさんありますが、太古の森がそのまま残されたような谷があります。
生命を考えさせてくれる太古そのままの姿を見る事の出来る谷は「ガンガラーの谷」です。
数十万年前、鍾乳洞だった場所が崩れたことでできた亜熱帯の谷は、そこだけ時が止まってしまったのかと思うほど、太古の姿をそのままに残しています。
谷は約14500坪にも広がり、考古学的にも民俗学的にも高い価値を持った場所として、今も守られています。
多くの観光客がこの太古の谷を見ようとやってきますが、できればこの美しい自然の宝庫を守るためにも、ガイドさんにお話や注意点などを聞きながら見学する方がいいでしょう。
鍾乳洞と一体になった森は生きものの宝庫
沖縄の那覇空港、個々から車で南東にむけて30本ほど進むと太古の谷、ガンガラーの谷があります。
広さは東京ドームと同じくらいといいますので、かなりの大きさという事がわかるでしょう。
全長約1キロという見学コースでは、この地にその昔暮らしていた人たちが信仰してきた鍾乳石を見ることができ、また住居跡なども見られます。
拝所「うがんじゅ」と呼ばれる場所が、この谷にいくつも見られ、神聖な空気が漂っていると感じる事の出来る空間です。
巨大なガジュマルの木はここ沖縄の地でも非常に大きく珍しいものです。
古き時代、この地に暮す人たちが神聖な地として信仰したこの場所は、人に作る事の出来ない壮大なスケールの中、深い歴史も感じさせてくれます。
現在も発掘調査がおこなわれているという魅力
日本人はどこに生まれどんな歴史を歩んできたのか、そのルーツをこの谷で見つけられるかもしれない、多くの研究者がガンガラーの谷に注目しています。
現在もこのガンガラーの谷は発掘調査がおこなわれていて、発掘現場を見ることができます。
もしかしたら貴重な歴史的な発見を見てしまうかも?というロマンも秘めているのです。
この地丸ごと博物館のような状態、現在も調査が続いているという点から見ても、この場所は古き時代を探るとっておきの場所ともなっているのです。
ガンガラーの谷の規則を守って
見学の際にはガイドさんが一緒の方が、この谷で大切なところ、見てほしいところを知らせてくれるのでツアーに参加される方がいいでしょう。
ガンガラーの谷の最高の撮影スポットとなるのが、樹齢150年ともいわれているガジュマル「大主(うぶじゅ)ガジュマル」です。
この他にも大きな大きなクワズイモの葉っぱは、まるでアニメ映画の中で傘の代わりに使った大きな葉っぱを連想させます。
大主ガジュマル、それにクワズイモの葉、珍しい鍾乳石などの前で写真撮影すれば、ガンガラーの谷のいい思い出になります。
注意点として、ガンガラーの谷に自生している植物、石など絶対に持ち帰ってはいけません。
自然そのままの姿でこの先もずっと美しい景観を見せてくれるように、こうしたマナーはしっかり守りましょう。