本ソーキ、軟骨ソーキ?そもそもソーキって?その特徴
沖縄には独特の方言や用語が多いので、本土の方には名前を聞いただけではなんのことだかわからないものも多いようです。
ソーキとは豚の骨付きあばら肉のこと、つまりスペアリブのことです。
この名称は「梳き」からきたもので、豚の肋骨が櫛の形をしていることから名付けられたと考えられています。
となると、本ソーキ・軟骨ソーキの謎は「本と軟骨の違いはなに?」ということになるでしょう。
わかりやすいのは軟骨ソーキのほうで、これは軟骨が含んでいる豚のあぶら肉のこと、本ソーキは固い肉がついている豚のあばら肉のことです。
ですから、どんな肉がついているか、食べられるかの違いになるわけです。
どちらが好きかで好みが分かれることになるのは必須です。
沖縄でソーキを食べる時には、必ず本ソーキ・軟骨ソーキの違いを知った上で、自分が好きな方を間違えずに注文するようにしましょう。
なお、一般的に「ソーキ」と言えば本ソーキのことを言うので、軟骨ソーキを食べたい方はちょっと注意したいところです。
その魅力は?
固い肉の本ソーキにしろ、柔らかい軟骨ソーキにしろ、肉が柔らかくなるまで煮込んで作る点では共通しています。
ですから本ソーキでも決して「固い肉」というわけではなく、固い部分の肉を煮込んで柔らかくした、と見た方がよいかもしれません。
いずれにしろ、ソーキ(スペアリブ)ならではのとろけるような食感が最大の魅力です。
軟骨ソーキの場合は、軟骨部分も食べることができます。
この固い食感が好き、という方もいるのではないでしょうか。
本ソーキの場合、当然骨の部分を取り除いて食べることになります。
なお、ソーキを単品で出すだけでなく、そばの具材として出すお店もよく見られます。
こうしたメニューを「ソーキそば」と呼び、むしろこちらの方がソーキを食べる機会として一般的かもしれません。
ソーキそばの場合はそばとソーキでかなりのボリュームになることもあるので、気をつけたいところです。
沖縄では本ソーキと軟骨ソーキのどちらが好きかが論争になることも多く、お店でもどちらか一方だけを出しているケースと、両方を出しているケースの2種類があります。
食べられるスポット
こうした特徴があるため、本ソーキ・軟骨ソーキを食べるお店を探す場合にはちょっと注意が必要です。
まずソーキだけを食べたいのか、ソーキそばを食べたいのか、あるいは本ソーキと軟骨ソーキのどちらを食べたいのかを決めたうえでお店を選んでいく必要があるからです。
とくに、友達や家族と一緒に出かける場合には気をつけましょう。
あなたは本ソーキを食べたいけれども相手は軟骨ソーキを食べたい、といったときに喧嘩になる可能性もあります。
おすすめのお店は、ソーキそばがメインになりますが、沖縄県町のほど近くにある沖縄料理点の「ゆうなんぎい」、ノスタルジックや雰囲気が魅力で国場バス停のすぐ近くにある「すーまぬめぇ」、落ち着い雰囲気でゆいレール小禄の近くにある「とらや」などが挙げられます。