沖縄の駄菓子「塩せんべい」とは

沖縄ならではの塩せんべいとは

沖縄のお土産屋さんやスーパーなどに行くと、塩せんべいなるものが売られていることに気付きます。
「せんべい」というと常識的にはお米の生地を硬く焼き上げて、醤油などで味付けされたものです。
しかし、沖縄の塩せんべいは見た目からしてまったく違うものです。

そもそも、塩せんべいは米を使っておらず、小麦粉をメインとしています。
そして生地を型に入れてからプレスしながら焼くという形を採っているため、食感もかなり違います。
ガリガリとした硬さはなく、表面はカリッとしていて中はサクサクした感覚です。

名称通り、生地への味付けは基本的に塩のみとなっていてシンプルな味わいです。
しかも、袋の中に入っている塩せんべいはそれぞれ塩のかかり具合が異なっていて、袋の上の方はちょっと塩気が少なく、下の方は塩がたまってくるので濃い目の味になります。
塩せんべいはこうしたローカル感たっぷりのお菓子で、地元の人にずっと愛されています。

塩せんべいの派生商品も

このように、基本となる塩せんべいは塩味のみなのですが、派生商品もいろいろ開発されています。
たとえば、軽く梅味を付けたものやエビ風味のものなどがあります。
もちろん生地は一緒ですので食感は変わらないのですが、味はかなり違ってきます。
もともとは塩のみのお菓子ですので、それに風味を付けるとまるで違うお菓子に変わってしまう感覚に陥ります。
そのため地元の方の中には、塩せんべいと言ったらやっぱり塩味だけのシンプルなもので、他の味を付けたらもう塩せんべいとは呼べないと言う人もいるくらいです。

お土産屋さんで販売されている商品は塩味だけのものもありますが、バリエーション豊かな風味の消商品も多く見られます。
まずは基本となる塩のみのせんべいを試してみて、その後風味が加えられているものを食べて、その味の違いをチェックしてみるのがおすすめです。
大きなサイズのせんべいもあれば、ミニサイズのせんべいもあります。
また、メーカーによって硬さや厚みの違いがあって、当然食感にも差が出てきますので、メーカーごとの差を比べてみるのもおもしろいです。

チョコレートをつけるという意外な組み合わせも

塩せんべいは沖縄ではかなりポピュラーなお菓子で、駄菓子屋さんでは必ず売られています。
地元の子どもたちは、塩せんべいをいろいろ工夫して食べています。
たとえば、チョコレートを付けて食べるというスタイルです。

塩せんべいにチョコペンが付いている商品があって、思い思いにチョコで絵を描きながら食べることができます。
塩気とチョコレートの香りと甘さがミックスされて、なんとも言えない味わいになります。
こんな楽しみ方もチャレンジしてみたいものです。