沖縄県内の不動産価格は上昇中!

南部を中心に不動産価格の上昇傾向が見られる

沖縄県の不動産価格の推移を見てみると、上昇傾向が見られます。
とはいえ、その傾向は南部を中心としたもので、ある程度都市部に偏っています。

沖縄県の中で不動産価格の上昇傾向が強いところとしては、まず那覇市が挙げられます。
一般住宅地の他に商業地域が発展していて、土地の価格も上がっています。
その理由としては、やはり観光客の増加が大きなものとなっています。
国内からだけでなく外国からの観光客が増えていて、新型コロナ感染症の影響が収まってさらに観光客数は増加しています。
それに伴って飲食店やホテルを始めとするサービス関連の商業施設が多くなっていて、不動産の価値も上昇しているのです。

那覇市に隣接している浦添市も、不動産価格の上昇が見られるところです。
那覇市への通勤圏内となっていますので、ベッドタウンとしての需要が大きく、住宅地の造成も進められています。
また、関連する商業施設や生活に関連にした店舗のオープンも見られますので、住宅地だけでなく商業地域における不動産価値上昇も見られます。
さらに浦添市はもともと工業地域が形成されているところで、幅広い用途で土地が利用されているのも特徴です。

北谷町も不動産価値の上昇が生じているエリアです。
この町は米軍基地が隣接している関係で、米軍関係者による飲食店や小売店の需要が大きなところです。
また、アメリカスタイルの建物の作りが多いことから、独特の雰囲気が街の中にあり、それを求めて観光客が訪れるといった状況も見られます。
こうしたことから、観光客目当てのサービス業や飲食店も増えていて、賑わいを見せるようになっています。

人口増加による需要が高まっている

このように沖縄県では不動産価値の上昇が見られますが、その背景には全体的な人口増があると考えられます。
国内でも有数の観光地であり、のんびりとした雰囲気が見られることから、県外からの移住者もたくさんいます。
また、都市部を中心に子育て世代が多くなっていて、人口が増える要因となっています。
今まではあまり多くなかった大規模マンションの建設や、宅地造成が進められているエリアもあって不動産市場に活況が見られます。

人口増は都市部に集中していますので、不動産価格の高まりも都市部がメインです。
一方で地方部はそれほど大きな価値変動はありませんし、場所によっては過疎化が進んでいるところもあります。
そのため、同じ沖縄県内であっても人口の推移や不動産価値の変化には地域差が生じています。
交通の便や買い物、医療機関へのアクセスなどが便利な地域に集中する傾向が強まっていますので、今後の動きにも注目すべきです。