今も人気を集める「闘牛」

沖縄で見る事の出来る闘牛「ウシオーラセー」

自然豊かな沖縄は世界各国から多くの観光客が訪れる日本屈指のリゾート地であり、また国内でも人気の高い観光地としてその名をはせています。
沖縄本島以外でも石垣島や竹富島、西表島など見所は満載で、美しく豊かで透明度の高い海、琉球王国として繁栄した歴史、さらに戦争の歴史と色々なスポットがあります。

そんな沖縄で特に若い世代、女性、海外の方々からも注目されているのが沖縄伝統の「闘牛」です。
沖縄では古くからウシオーラセーと呼ばれる闘牛が娯楽として親しまれ、その分化と伝統が現代にも受け継がれているのです。
中でもうるま市の伝統的な闘牛は迫力満点で訪れる人たちに闘牛の魅力を伝えています。

沖縄の闘牛の歴史

沖縄の闘牛に関しては様々な説があり、これが本当の起源と呼ばれるものははっきりしないのですが、古くから沖縄の人々に知られ、うるま市のように一部の地域では伝統文化として残されています。

この闘牛が一部地域で習慣化した時期を調べてみると明治後半くらいから習慣化したのではないかとされています。
明治後半当時、新聞には「牛闘」という言葉で牛同士の戦いの様子がかかれています。

次第に地域によって消滅していったのですが、うるま市などでは現在も盛んです。
100年以上もの間、農村の娯楽ということで習慣化された伝統文化が今に受け継がれ、昔と変わる事のない形式で行われているところを見ると、当時、非常にしっかりとした娯楽として根付いていたと考えられます。

うるま市には闘牛大会が行われる施設がある

うるま市の石川多目的ドームは、沖縄県内初、ドーム型闘牛場として平成19年5月に誕生し、ここでは全島闘牛大会など、闘牛大会が年間20回ほど行われています。
闘牛大会のほか、闘牛とエイサーのコラボレーションイベントなど、闘牛と何かの組み合わせによるイベントなども行われ注目されています。

円形の闘牛場を囲むようにして観客席が並び、迫力ある牛同士の闘いを間近に見る事の出来る闘牛場です。
牛の息遣いまで聞こえそうな、臨場感あふれる闘牛場となっています。

伝統的な闘牛場としては安慶名闘牛場があります。
全島闘牛大会は石川多目的ドームが誕生するまで、この闘牛場で行われており、伝統的な歴史をもった闘牛場として知られています。
現在は年に1回から2回ほど、闘牛大会が行われる闘牛場となっていますが、古くからこの地で行われてきた伝統的な闘牛を見たいという事なら、この会場は魅力的です。

沖縄の伝統に触れたいという事なら、こうした古くから行われてきた沖縄の闘牛も見学されるといいでしょう。
古くから地域の娯楽として行われてきた闘牛という文化を継承される方々の熱い気持ち、また牛同士の迫力ある戦いは沖縄旅行のインパクトある思い出になるはずです。