沖縄の原風景を感じれる「備瀬のフクギ並木」

沖縄の原風景を見たいなら備瀬のフクギ並木へ行こう

修学旅行で美ら海水族館へ行き、海に生きる生物の迫力を存分に味わったという学生は多いでしょう。
ジンベイザメの圧倒的な存在感、沖縄の海に生きる生物たちの力強さ、自然の美しさ、強さを知る事の出来る素敵な美ら海水族館は、一度行っておきたい沖縄の観光スポットです。
この美ら海水族館のすぐそばにあるのが備瀬のフクギ並木です。

沖縄の原風景と呼ばれるこの並木は、沖縄の美しい自然がそのままに残され、フクギ並木からこぼれるキラキラした日差しが現代人の心を癒してくれると、今注目のスポットになっています。

沖縄本島の北部エリアには美しい海、またのびのびと成長する野生の植物を見る事の出来るスポットがたくさんあり、沖縄の中でも観光スポットが多い地域とされています。
備瀬エリアはその中でも、古き沖縄の景色をそのままに残した癒しの空間なのです。

福を呼ぶ木「フクギ」は琉球王朝時代から少しずつ成長した木

沖縄では古くから防風林として用いられてきたフクギですが、福を呼ぶ木としても知られています。
このフクギ並木がある備瀬エリアの多くの家がフクギに囲まれるように佇んでいます。
垣根としての役割も持っているフクギは碁盤の目のように作られた備瀬の集落の中で、家を守るという大切な役割を果たしてきた木なのです。

琉球王朝時代に中国の風水思想を学んだ政治家によって植えられたといわれるフクギの木々は、成長が遅く当時苗木を植えてくれた先人たちは、その恩恵を受けることなくこの世を去っていますが、その後、少しずつ成長したフクギの木々は備瀬に暮らす人たちの生活をしっかりと守ってきたのです。

未来の子孫、この地に暮す人たちの事を考えて植えられたという事を思うと、先人たちに深い感謝の念を覚えますし、この大切な宝を守っていかなくてはならないという思いが、この備瀬の人々に根付いたのだと感じます。

緑のトンネルの中、ゆっくりお散歩したい癒しの道

備瀬は鼻空港から車で2時間ほどにあります。
現代は沖縄でも主要な道路など舗装されていますが、この辺りは舗装されておらず真っ白な沖縄の砂地が各家を結んでいます。
小道の両側には先人の方々が将来の子孫へ祈りを込めて植えられたフクギの木々が大きく成長し、豊かな並木道となっています。

まさしくこれこそ緑のトンネルといえるフクギ並木を歩くと、葉と葉の間からキラキラと沖縄の太陽の光がこぼれ、やさしい光を受けながらお散歩できるのです。
忙しい毎日を送っている現代人にとって、この美しい沖縄の原風景は心を芯から癒してくれると、一度訪れた方にとって忘れられないスポットとして沖縄の思い出の中に色濃く残っています。

フクギの木々は琉球王朝時代に植えられたとは思えないほどにいきいきと成長し、時に防風林となり家を風から守り、時に垣根となって人々の暮らしをやさしく囲い、そしてこの地を訪れた旅人達の心を癒してくれるのです。

沖縄にはたくさんの観光スポットがありますが、沖縄の昔ながらの景色を見たい、癒しを感じたいという方は備瀬エリアのフクギ並木を訪れてみるといいでしょう。