沖縄のディープなスポットを楽しみたい人必見「栄町市場」
沖縄に行くとなれば首里城にもいきたいし、勿論国際通りも楽しみたい、戦争の記憶が残る場所にも行くべきだし、美ら海水族館も行きたい・・・ととにかく行きたい!!と思う所ばかりになってしまうのですが、沖縄の海、自然、それに観光地などを楽しんだ方は、一度、沖縄の穴場観光地、ディープな魅力満載の「栄町市場」にいってみてという意見をききます。
ゆいレール安里駅から徒歩2分で到着する、本当に沖縄のこの辺りに暮らす方々が集う市場です。
国際通りからも近いし市内のホテルに宿泊されている方も行きやすい場所なのでここは一度行ってみるといいでしょう。
なんでもこの栄町市場に一度いけば、もう一回行きたいとリピートせずにいられないというほど魅力があるといいます。
沖縄のマチグヮーといえる場所
マチグヮーというのは沖縄の方言で「市場界隈」という意味があります。
昔ながらの市場の雰囲気がしっかりとこの栄町市場に残されており、だからこそこの場所はイチグヮーのイメージがあるといわれます。
狭い道を挟み軒をせり出すように野菜や果物等が売られていて、そこにご近所のおばちゃんやおばあちゃんたちがお買い物に来るという、昔そこかしこに見られた懐かしい商店街、市場的な雰囲気です。
昼間は市場なのですが、夜は飲食街に変身するというのがこの栄町市場の魅力エス。
昼の栄町市場で販売されている野菜類などを購入し、夜のお店に活かす、こうした図式がしっかりできていてこの市場周辺の街は成り立っているのです。
市場は新鮮で安いと近くの方々、またこの市場の事を聞きつけてファンになった観光客などでにぎわっていますし、夜になればリーズナブルにおいしい沖縄の料理やお酒を堪能できると、夜の街も多くの方でにぎわっています。
ひめゆり学徒隊との関係が深い栄町市場
昭和24年、1949年、この時代はまだ戦前でひめゆり学徒隊の母校となった沖縄県師範学校女子部、沖縄県立第一高等女子学校がこの地にありました。
沖縄は国内で唯一陸上戦があったという歴史はみなさんご存知だと思いますし、沖縄に修学旅行に訪れたという学生さんの奥が、ひめゆり学徒隊にゆかりのある場所に行ったことがあるでしょう。
沖縄戦でこの沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女子学校の女生徒たちは、女子で生徒という身であるのに、看護班という立場を課せられ戦線に送られたのです。
その中で多くの女生徒が戦死されたことは沖縄陸上戦の悲劇として、ひめゆり学徒隊の悲しいお話として現代に伝えられています。
その後、戦争時に空爆にあい、この場所にあった後者は破壊されたのですが、戦後、この学校跡地に、この街がまた栄えますようにという願いを込めて生まれたのが「栄町市場」です。
市場の中央まで行くとひめゆり平和記念財団の同窓会館があるというのも、この地だからこそみられる光景です。
買い物客と市場の方々が近いという魅力ある市場
戦後、町が活気を取り戻していく中、この栄町市場の名前に込められた願いのように活気ある市場となり現代に至ります。
今もお客さんと市場の方々の距離がとにかく近い、ちょっと話をすれば市場の方々がすっと答えてくれる温かい雰囲気があります。
地域の皆さんはパックで肉など買うのではなく斤単位でお買い物します。
何に使うのか?と尋ねられこういう料理を作るといえば、じゃ、こっちの肉の方がいいよとそれがドンドン会話になっていきます。
お店の主人がぱっと手際よく切り分けて少々多くてもおまけしてくれる、昔はこうした光景をどこの商店街でも見かけたものです。
最近はミュージシャンが開いた飲み屋などが話題になり、若い世代も毎日のようにこの夜の市場に通っていると聞きます。
沖縄で一番沖縄を感じられる身近な存在といえるのが、この栄町市場なのかもしれません。
数千円もあれば数件はしご酒できるというのも大きな魅力でしょう。